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活動報告

在日カンボジアコミュニティ(CCJ)への資金援助(クメール語・舞踊教室事業)

 

 

 アジア福祉教育財団は、NPO法人在日カンボジアコミュニティ(CCJ)へ「クメール語・舞踊教室事業」、「学習教室事業」、「在日カンボジア人と地域住民との親子料理教室事業」、「防災意識向上講座事業」の4活動へ資金援助をしています。今回は「クメール語・舞踊教室事業」の目的と活動内容をご紹介します。

 

目的

クメール語が話せないことから親とのコミュニケーションが不足しているだけでなく、カンボジアに住む親族とも会話ができずに交流ができていない。コミュニケーションがとれると母国により興味をもつことができ、アイデンティティを考える機会となる。継続することで、より多くの会話をできるようにする。

 

活動内容

〇8月から2025年2月までの月4回、計28回開催

〇クメール語1回90分、舞踊教室1回120分

〇在日カンボジア人3名が講師を担当

 

2024年12月21日、「クメール語・舞踊教室事業」を視察しました。前半は舞踊の練習、後半はクメール語の学習というスケジュールとなっており、主に幼児と小学生15名が参加していました。カンボジア人の保護者や家族が講師をしており、その送迎をする保護者と共に熱心に指導していました。

 舞踊は、花の踊り、鳩(平和の象徴)の踊りなど4曲を練習していて、先月も今月も神奈川県内で発表する機会がありました。来年にも発表会が控えており、全員で動きを揃える練習や手先などの細かい所作にも気をつけていました。中には、大きくなったらカンボジアに留学して踊りを極めたいというお子さんもいました。

クメール語の学習は、頭、目、手、足などの体の語彙、冬にまつわる小物の語彙を発話する内容です。語彙を覚えるだけでなく講師との会話も積極的に取り組んでいました。教室の目標は、自己紹介から家族紹介をクメール語でできるようにすること、カンボジアの小学校1年生レベルまで習得することです。最終的に使用するテキストに付帯している小テストを行い7割以上の合格を目指します。

思春期の子どもたちの中には、自分のルーツやアイデンティティを知る機会が持てずに、苦しんでいる人もいるので、カンボジアの文化に触れるきっかけを作ることで、自己肯定感を持てるようにしたいとCCJのスタッフは言います。

 

 

クメール語教室の様子

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