イーグル・アフガン復興協会 活動見学

当財団職員は、2025 年度に助成している難民コミュニティ活動への理解をより深めるために、また、気づきの点や課題をフィードバックし、成⾧に向けて共に考えるために定期的に現場を訪問しています。
9 月13 日(土)、イーグル・アフガン復興協会が実施する日本語教室を訪問しました。この教室は千葉明徳短期大学の構内で開催され、千葉周辺に暮らすアフガニスタン出身の難民等の女性たちが、買い物や役所での対応を一人でできるようになること、子どもの通う学校とのやりとりができるようになること、日本のルールを習得して地域住民とのコミュニケーションがとれるようになること等を目標に生活に必要な日本語を学んでいます。開催時には、託児スペースとスタッフが配置され、子ども連れの女性も安心して学べる環境が整えられています。
当日、約20 人の受講生がレベル別の1 年生から3 年生までの3 クラスに分かれ、初級日本語を学習していました。黒板に動詞の活用形を書いたり、教科書を声に出して読んだりと、学校の授業さながらの雰囲気でした。1・2 年生クラスには教師からの指示や解説をダリ語(アフガニスタンの公用語の一つ)に通訳してサポートを行うアシスタントもおり、その役割もアフガン女性が担っています。
授業が終わった後に受講生に話を聞く機会がありました。女性は「ここは、本当の学校みたいです。先生がすばらしいです。クラスメイトができて嬉しい。子どもを預けられるので集中して勉強ができている。とても楽しいです!!」と笑顔で語ってくれました。
イーグル・アフガン復興協会の代表のセデカさんは、「週に1 回の日本語学習は十分ではないかもしれません。ですがアフガニスタンの文化的背景から外出や学習の機会が限られてきた女性たちが、家の外に出て、社会へ踏み出す一歩となることを願って、この教室を開催しています。」と語ってくれました。
今回の見学を通じて、日本語教室が女性たちにとって安心できる居場所であることを強く感じました。今後も現場の声に耳を傾けながら活動したいと思います。

日本語の学びに熱心に取り組む受講生たち


