活動報告
Activity report
招聘事業
2024.11.29
アジア福祉関係者の招聘 活動実績
アジア福祉教育財団では、アジア17の国・地域(注)から社会福祉事業に従事する官民の関係者を約1週間の日程で日本に招聘し、社会福祉関連の研修や、日本に対する理解を深めてもらうためのプログラムを実施しています。この事業は1978年より基本的に毎年複数回実施されており、2019年度末までに118回、延べ1943名を招聘しました。(注)インド、インドネシア、カンボジア、シンガポール、スリランカ、タイ、ネパール、フィリピン、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、モンゴル、ラオス、台湾。なお、韓国は2011年より中断。最近の招聘2020年度は、残念ながら新型コロナ感染症のために招聘事業を実施することができませんでした。直近の2019年度を例にとると、同年4月にはインド、インドネシア、タイ、ベトナム、台湾から福祉事業関係者をそれぞれ3名ずつ計15名を1チームとして招聘し、5月にはカンボジア、スリランカ、ミャンマー、モンゴル、ラオスから同じく3名ずつ計15名を招聘しました。2019年度のテーマは「障がい者に対する福祉」であり、参加者は、東京では厚生労働省社会・援護局を訪問して日本の障がい者福祉政策に関する説明を受けたほか、日本財団のパラリンピック関連施設や特別養護老人ホームなどを視察し、地方では、「奈良県立障害者総合支援センター」、宝山寺福祉事業団の「障害児福祉センター」、オムロンの「京都太陽の家」などを視察しました。また、日本理解のためのプログラムとして、東京では国会、赤坂迎賓館、国立東京博物館などを訪問したほか、生け花や茶道のデモンストレーションに参加し、地方では、奈良市長へ表敬訪問したほか、金閣寺、東大寺、興福寺、平城宮跡などを参観しました。日本財団の パラリンピック・サポートセンター大和ハウスの介護ロボットなど展示場国会議事堂の視察財団での研修特別養護老人ホーム訪問平城京跡大極殿にて財団では、招聘日程の最終日に参加者全員を対象とするアンケート調査を行いましたが、概ね全ての参加者が財団への感謝を述べるとともに、①今回の招聘で学んだことは自国での障害者福祉業務に役立つ②招聘によって日本への理解が深まり、親近感が増したと回答しています。他方で、一部の参加者からは、③各国の参加者が福祉問題について相互に意見交換を行う機会を増やして欲しい④帰国後も各国の参加者が連絡できるようなネットワークを構築して欲しいなどの意見もありました。今後の招聘事業についてこの招聘事業が始まった1978年当時は、日本はアジアにおける社会福祉行政の殆ど唯一の先進国であり、また、日本への渡航も現在ほど簡単ではなかったので、各国の福祉関係者を招聘して日本の社会福祉制度を紹介し、対日理解を深めてもらうことには大きな意義がありました。しかし、40年以上が経過した今日では、アジアの多くの国、地域は社会福祉分野でも大きな発展を遂げており、日本を訪問する人々の数も飛躍的に増大しています。また、IT技術の進歩からオンラインによる連絡や情報取得も、簡単かつ迅速に行えるようになりました。こうした時代の変化に対応するため、財団では、これまでの招聘事業によって得られた知識・経験や人脈を踏まえた上で、事業内容の見直し、招聘対象国の拡大、ネットワークの再構築などを鋭意検討していく所存です。
招聘事業
2024.08.13
第1回及び第2回 「特別招聘」参加者によるJoint Re-unionの開催
2024 年 8月1日、オンライン上にて2023年9月実施の第1回特別招聘と2024年4月実施の第2回特別招聘の参加者が一堂に集い、2025年から始まる「新しい招聘プログラム」に向けて話し合いの場を持ちました。 当日のプログラムは、参加者代表によるプレゼンテーションに続き、ファシリテーターを介して2025年のプログラムのテーマについて各国の参加者との間で意見交換を行いました。2025 年からの 「新しい招聘プログラム」のテーマの候補としては、 ・高齢者が感じる孤独感を解消し、 ・障がいを持つ人々が孤独を感じないように看守り、 ・少子化が進む家庭での子供の孤立を防ぎ、・自然災害への対策と被災地の救援など について、活発なディスカッションがなされました。第1回特別招聘参加者とは2024年の1月に実施したオンラインミーティングから7ケ月振りの再会であり、第2回特別招聘参加者とは4月に実施したため4ケ月振りの再会で、今後もこのネットワークを強化し、定期的に協議の場を持ちつつ「新しい招聘」の在り方を考えていく所存です。
招聘事業
2024.05.13
第2回特別招聘プログラムの実施
4月22日~同月25日まで、インドネシア、マレーシア、ラオス、台湾の3か国 1地域から各2名を招聘し、昨年9月に続き、2回目の特別招聘プログラムを実施しました。 この特別招聘では、従来のプログラムとは内容を大きく変え、財団側からは「アジア諸国が今後向き合うこととなる課題」を取り上げたセミナーを行い、各国代表からは「現下の課題」を取り上げたCountry Reportの発表がなされました。 セミナーでは各国に共有できるような問題として「世界とアジアの人口推移」、「Infection and Injustice(感染症とその対応と課題)」、「日本の社会保障」などについて、各分野の専門家によるプレゼンテーションとディスカッションが行われました。 また各国のCountry Reportでは、「Towards a Stronger Social Protection System (Indonesia)」、「Social Protection in Malaysia」、「Situation of Social Work in Lao PDR」、「The Development of Policies and Services for People with Disabilities in Taiwan」 と題し、各国ならではの興味深い課題が発表され、後に活発な意見交換がなされました。 施設見学として、羽田イノベーションシティにある「藤田医科大学東京 先端医療研究センター」を訪問しました。ここではセンターと企業とが共同研究する最新鋭の機器や、精密健診、先端医療、活動長寿医療、先端リハビリテーションなどの現場を見学しました。 特別招聘プログラムでの成果をもとに、2025年中の開催を目指すの通常招聘プログラムに向けて招聘者とオンライン・ミーティングを実施し、研修テーマを策定していくことを予定しています。
招聘事業
2023.10.13
特別招聘の活動報告
2023年9月11日~9月15日までインド、カンボジア、スリランカ、タイ、台湾、フィリピン、ベトナム、ネパール、モンゴルの8カ国・1地域から各2名を招聘し、4年ぶりにアジア福祉教育財団の特別招聘プログラムとして開催した。 この招聘では、従来の招聘プログラムとは内容を大きく変え、財団側からはアジア諸国が今後向き合うこととなる課題を取り上げたセミナーを行い、各国代表からは現下の課題を取り上げたCountry Reportの発表がなされた。セミナーでは人口問題と高齢化、感染症の対応、福祉及び災害時の制度など各国に共有できるような問題について、またCountry Reportでは、各国ならではの興味深い課題が発表され、後に活発な意見交換がなされた。 2025年より開催となる「新たな招聘プログラムの在り方」についても、様々な意見が提示され、セミナーの場に加えて、理事長主催の夕食会でも闊達に意見交換がなされた。また招聘者の帰国後のアンケートでも、意見交換の時間が足りなかった、もっと議論したかった等の積極的な意見がもたらされた。 なお、当財団では2024年4月には今回(2023年9月)に招聘できなかった7カ国を対象とした招聘を実施し、今回と同様のセミナー及び意見交換を行うことを計画している。
招聘事業
2023.08.09
~Part2~2024年4月 第2回特別招聘の招聘対象各国の駐日大使館等訪問
当財団では2024年4月に第2回特別招聘を計画しています。この招聘ではアジア各国の福祉分野の有識者を招聘してセミナーや対話を通じて今後の招聘の在り方について検討していく予定です。前回の報告→https://onl.bz/267GqYE今回は第2弾としてマレーシア、インドネシア、ラオス、台湾の各駐日大使館等の様子の報告です。各国の大使館はそれぞれの国の雰囲気だけでなく、使用しているスパイスなどの香り、工芸品なども多く置いてあり、五感が刺激されます。 【駐日マレーシア大使館】 【駐日インドネシア大使館】 【駐日ラオス大使館】【台北駐日経済文化代表処】
招聘事業
2023.08.02
第2回特別招聘(2024年4月開催)の招聘対象各国大使館訪問
当財団では、2024年4月に第2回特別招聘を計画しています。 当財団にとり、招聘事業は40年以上続いて来た重要な事業ですが、2023年と2024年は「特別招聘」として招聘事業の中身を見直すべく招聘者の皆さんと討論し、今後のネットワーク作りを進めていきたいと考えています。このため当財団では7月から招聘対象国の駐日大使館を訪問し、同国からの招聘者の人選をお願いしております。 今回は第1弾としてシンガポール、パキスタン、バングラデシュ各駐日大使館の様子の報告です。各国の大使館はそれぞれの国の雰囲気を出しており、訪問するだけで各国の様子を垣間見ることができます。
招聘事業
2019.05.29
118回アジア諸国社会福祉関係者招聘(2019年5月)
当アジア福祉教育財団では、アジア諸国において孤児、母子などの福祉事業に従事している関係者を日本に招聘し、日本と被招聘国相互の交流と啓発を図り、アジア諸国の福祉対策の向上に資するため、昭和53(1978)年以降、社会福祉関係者招聘事業を実施しています。 2019年5月22日から29日までカンボジア、ラオス、モンゴル、ミャンマー、スリランカの社会福祉関係者を招聘し、講義、施設視察、日本文化体験等の研修を行いました。研修の詳細をご紹介いたします 被招聘者 カンボジア 社会問題・退役軍人・青少年更正省の皆様被招聘者 ラオス 労働社会福祉省の皆様被招聘者 モンゴル 社会福祉・労働省の皆様被招聘者 ミャンマー 社会福祉再定住の皆様被招聘者 スリランカ 主要産業・能力向上省の皆様5月23日 オリエンテーション今年の研修テーマである「身体障害者支援」に関わる講義や視察先を事務局長より紹介する 5月23日 元厚生労働省幹部より日本の社会福祉行政についての講義5月23日 藤﨑一郎理事(元駐箚アメリカ大使)より日本をとりまく問題とその対応についての講義5月23日 社会福祉法人福田会 都市型経費老人ホームおよび認知症高齢者グループホーム視察5月23日 華道体験5月23日 茶道体験5月23日 歓迎レセプションの主催(於:シェラトン都ホテル東京 マグノリアの間)5月24日 大和ハウス工業視察 介護ロボット体験5月25日 日本財団パラリンピックサポートセンター視察5月25日 日本財団パラアリーナ視察5月26日 団員相互の意見交換会 各国のプレゼン後、JICA職員、筑波大学准教授も参加し活発な意見交換が行われた5月26日 金閣寺視察5月27日 社会福祉法人宝山寺福祉事業団(障害児福祉センター) 視察5月28日 平城宮跡視察5月28日 奈良県立障害者総合支援センター視察5月28日 理事長主催Farewell Partyにて総括報告会を行う
招聘事業
2019.04.17
117回アジア諸国社会福祉関係者招聘(2019年4月)
当アジア福祉教育財団では、アジア諸国において孤児、母子などの福祉事業に従事している関係者を日本に招聘し、日本と被招聘国相互の交流と啓発を図り、アジア諸国の福祉対策の向上に資するため、昭和53(1978)年以降、社会福祉関係者招聘事業を実施しています。 2019年4月10日から17日までインド、インドネシア、台湾、タイ、ベトナムの社会福祉関係者を招聘し、講義、施設視察、日本文化体験等の研修を行いました。 研修の詳細をご紹介いたします
難民支援
2024.11.29
難民コミュニティへの支援 支援実績
アジア福祉教育財団では、新型コロナウイルス感染症の影響受けて生活に困窮している難民や定住者の皆さんに対し、2020年度と2021年度の2回にわたり、民間の支援団体や定住難民コミュニティの自助団体等への資金援助を通じて、食糧や日用品を供与する支援を行いました。第1回の支援第1回の支援は2020年5月から9月にかけて行われました。11の支援団体・自助団体等から12件申請があり、財団事務局と担当理事によって厳正に審査した結果、6団体7件を承認しました。供与物品は、それぞれの支援・自助団体によって多少の差はありますが、概ね米、乾麺、缶詰、調味料、マスク、消毒用アルコールなどで、ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーの難民コミュニティを中心に884世帯約1500人に供与されました。供与総額は11,294,400円になります。支援実績[caption id="" align="aligncenter" width="572"] かながわ難民定住支援協会との署名式[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="575"] 日本国際社会事業団との署名式[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="574"] ミャンマー難民への支援[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="573"] ベトナム難民への支援[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="575"] 食糧の袋詰め作業[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="577"] カンボジア難民への支援[/caption] 第2回の支援第2回の支援は2021年4月から始まりました。聞き込み調査の結果、多くの難民コミュティではコロナ感染も発生していて、被害は昨年よりも深刻であることが判明したからです。財団では、4月末から5月末まで支援・自助団体の募集を行い、以下の9団体の申請を承認しています。支援総額は11,691,200円で、支援対象者は8月20日時点で約2,790名となりました。各団体による食料等の配布は6月から開始されました。支援実績 [caption id="" align="aligncenter" width="574"] 日本在住ベトナム人協会による支援物資梱包作業[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="571"] 日本在住ベトナム人協会による支援物資調達作業[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="575"] 本在住ベトナム人協会からの支援物資を受け取る実習生[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="575"] かながわ難民定住援助協会からの支援物資を受け取る定住者[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="574"] カンボジア子ども支援センターからの支援物資を受け取る定住者[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="574"] カトリック伊勢崎教会付属ベトナム人コミュニティによる支援物資の配布[/caption]
難民支援
2024.11.28
パスウエイズ・ジャパンへの資金援助 -アフガニスタン退避者等への日本語教育支援-
公益財団法人パスウェイズ・ジャパンでは、一定の日本語力を身に付け、就職活動中、あるいはこれから就活を行う予定の難民の背景を持つアフガニスタン退避者等が、日本での就職に必要な、また日本独特の就活に必要な知識やスキルを身に着け、目指すキャリアに応じた就活をすることができるよう、就活のためのオンラインによる日本語講座を開講しています。私たちアジア福祉教育財団は、難民の背景を持つ方々が日本での生活基盤を安定させることが包摂社会創生への第一歩になると考え、活動へ資金援助を行っています。 日本語講座は、「しごとの日本語(初級)」、「N3(日本語能力検定試験3級)対策講座」、「フォローアップ講座」の3種類です。11月18日、私たちは「N3対策講座」のオンライン授業を見学させいただきました。受講者は7名で、オンラインで行うことのメリットが活用され、岐阜や沖縄から参加する方もいらっしゃいました。熟練した日本語教師が、受講者のJLPT(日本語能力検定試験)の受験を目指し、肯定文と否定文、対義語などの問題を出しながらポイントを絞って指導していました。問題を解くだけでなく、発話する機会も多く設定されており、受講者が熱心に課題に取り組んでいる様子がオンラインの画面からも伝わってきました。 このプログラムの特徴は、講座を修了すると就職の面接、履歴書作成の指導を行うフォローアップにも取り組むということです。
難民支援
2024.11.12
Harmony Sisters Networkへの資金援助(母語、英語教室)
英語のオンライン学習 Harmony Sisters Network(ロヒンギャを中心にした女性のグループ)による子どもたちへの英語、ロヒンギャ語、ミャンマー語のオンライン学習に対し、アジア福祉教育財団は資金援助を行っています。10月8日に英語、10月21日にロヒンギャ語・ミャンマー語のオンライン学習に参加しました。夜20:30から30分間、20名前後の子どもたちが参加しています。夕方はそれぞれが宿題教室に参加、夕食、お祈りのためモスクへ、その後にオンライン学習となるため時間が遅く、低学年は眠い目をこすりながら、それでも楽しそうに取り組んでいました。学年が異なる小学生をオンラインで集中力をキープするのは大変そうでしたが、それぞれの先生が工夫して楽しく授業をしていました。 参加した大人は、2つの言語(ロヒンギャ語が得意な人は英語とミャンマー語、ミャンマー語が得意な人は英語とロヒンギャ語等)を一度に習得することが難しく、頭の柔らかい小学生に置いて行かれる学習状況のようです。 母語の学習は単に文化の継承だけでなく母語であるロヒンギャ語を取り戻し、アイデンティティを確認する作業でもあることと分り、アジア福祉教育財団の助成金が有意義に活用されている一面に触れることができました。 子どもたちは日本で暮らさざるを得ない両親の想いを今はまだ完全には理解していないかもしれませんが、自分のルーツに興味を持ち、自身のアイデンティティを形成するきっかけになることを願っています。 アッサーラアリクム アル ナーム なおこ (こんにちは。私の名前はなおこです)
難民支援
2024.10.30
日本在住ベトナム人協会(VAJ)への資金援助(日本語能力向上講座)
アジア福祉教育財団は、NPO法人日本在住ベトナム人協会(VAJ VIETNAMESE ASSOCIATION IN JAPAN)に対して「日本在住ベトナム人コミュニティの次世代リーダー育成プログラム(以下、「育成プログラム」)」と「ベトナム人向け日本語能力向上プログラム(以下、「日本語能力向上プログラム」」の2活動へ資金援助を行っています。 VAJが行う「日本語能力向上プログラム」の活動の目的と活動内容は、以下のとおりです。 目的:日本の生活に不可欠な日本語力を、職場、地域交流、家族間など様々な場面、能力に応じて習得またはレベルアップを図るため「日本語能力向上プログラム」を実施し、以下の1)~3)の効果を上げる。1)ベトナム人コミュニティの中での日本語習得の必要性の意識を高める2)高齢者、主婦、就労者、学生など幅広い対象に、日本語能力試験(JLPT)資格の獲得を促す3)上位資格保有者の増加によりにコミュニティ全体の日本語能力を底上げする 活動内容:〇開催期間は9月23日から11月17日まで〇全てのクラス開催時間は21:00から22:15まで〇クラス編成N2: 月曜日(聴解)、水曜日(読解)、木曜日(語彙・文法)N3: 土曜日(語彙・文法)、日曜日(聴解)N4: 火曜日(聴解・会話)、木曜日(語彙・文法)、日曜日(読解) 2024年10月24日、「日本語能力向上プログラム」のN2クラスとN4クラスのオンライン授業を視察しました。参加者数はN2クラス19名、N4クラス16名で、どちらのクラスも、ベトナム在住の日本語教師が、JLPTの受験を目指し、過去問を使ってポイントを絞って指導していました。教える側も教わる側も両方がベトナム人なので、特に習熟度が低いN4クラスでは、日本語教師がベトナム語で補足説明をして、理解を促進するなど、受講生全体が理解できるよう取り組まれていました。受講生も集中し、熱心に課題に取り組んでいる様子がオンラインの画面からも伝わってきました。 このVAJの「日本語能力プログラム」の特徴は、ベトナム在住のベトナム人日本語教師を活用していること、受講生が日本在住者とベトナム在住者が混在していて相互に一定の刺激を受けつつ、一体性があるクラス授業が展開されているところにあります。
難民支援
2024.10.25
NPO法人在日カンボジアコミュニティ(CCJ)への資金援助(防災意識向上講座)
今年度、アジア福祉教育財団は難民コミュニティ団体に対する資金援助事業として、NPO法人在日カンボジアコミュニティ(CCJ)が実施する防災意識向上学習に助成をしました。この事業は、CCJのメンバーが、日本でどのような災害が起こりえるか学び、備えるべき防災グッズを用意し、災害発生後どう行動するかを学び、意識することで、平常時からそれぞれが家庭やコミュニティで実践することを目的としています。10月20日、神奈川県総合防災センターにおいて体験実習が行われ、コミュニティからは第一世代から第三世代の子どもを含む約35人が参加しました。センターの職員とクメール語通訳者の案内を受け、震度7に相当する揺れの体験、台風時に想定される風、消火器を使った消火疑似体験、火事の際の煙などを体験しました。参加者からは「地震の揺れは怖かった。家の中で家具が倒れないように見直ししたいと思う。」「水や携帯トイレなど普段から常備しておきたい。」「煙を吸わないためには体勢を低くしないといけないことが分かった。」など感想があり、この学習会が防災を考えるきっかけとなっていました。 熱心に体験に参加するコミュニティの皆さん
難民支援
2024.10.21
カンボジア文化センタークメールサマキ協会への資金援助(日本語教室)
授業風景 今年度、アジア福祉教育財団は難民コミュニティ団体に対する資金援助事業として、(一社)カンボジア文化センタークメールサマキ協会(代表:成瀬可顕氏)が実施する日本語教室事業に助成を決定しました。この事業は日常生活に必要な日本語を学ぶことにより、日本の習慣を理解し地域住民との交流をはかるために、神奈川県愛川町にあるクメールサマキ協会の事務所に設けられた教室にて、毎週日曜日の午後に開催されています。視察した10月13日は連休中にも拘わらず近隣の技能実習生、日本人の配偶者を持つ方、カンボジア難民定住者が呼び寄せた方、クメールサマキ寺院の僧侶の総勢10名が和やかな雰囲気のもと熱心に日本語の基礎を学んでいました。講師によると、この教室は日本語の基礎を学ぶことを目的にしていますが、模擬試験の結果はN4も目指せるほどのレベルに達しているとのことでした。 講師の神山さんによる日本語教室の様子
難民支援
2024.09.19
日本在住ベトナム人協会への資金援助(事業視察報告)
アジア福祉教育財団は、NPO法人日本在住ベトナム人協会(VAJ VIETNAMESE ASSOCIATION IN JAPAN)に対して「日本在住ベトナム人コミュニティの次世代リーダー育成プログラム」と「ベトナム人向け日本語能力試験育成プログラム」の2活動へ資金援助を行っています。 VAJは、1983年に設立され、コミュニティの相互協力の強化、ベトナム民族の文化・言語・伝統の維持発展、日本において善良な生活を行い、諸団体と協力し日本社会の秩序・平和・発展への貢献等を目的に活動しています。近年の日本社会の情勢の変化やベトナム人留学生・技能実習生の来日急増等の影響を受けて、在日ベトナム人コミュニティも大きく変わっており、VAJは、いくつかの課題に直面しています。1)世代間のギャップ2)若者たちのコミュニティ活動への参加意欲の欠如3)急増している留学生・技能実習生にかかわる問題の山積4)VAJの組織能力不足 VAJは、これらの問題を解決するために、若手幹部のリーダーシップ能力、問題解決能力、コミュニケーション能力を高める必要性を感じ、昨年から「次世代リーダー育成コース」を実施しています。昨年のコースを修了した多くの若者が、VAJの活動の企画・実施に加わり、ネットワークの輪も広がるなどの効果がみられたため、今年も引き続き、この活動に対してアジア福祉教育財団が資金援助を行いました。 次世代リーダー育成プログラムはオンラインによる講義6回と合宿セミナーで、内容は以下のとおりです。 【講義】1.自己紹介と現状課題の整理、社会活動と幸せな生活2.日本語の教え方3.有効な時間管理4.日本企業文化・適応して快適に働く方法5.社会活動プロジェクト立案・運営方法6.歴史上の若者の改革者から得られた教訓【合宿セミナー】問題解決、チームビルディング、VAJの今後についてアクションプラン作成・発表 9月14日(土)に、財団スタッフが、「日本在住ベトナム人コキュミニティの次世代リーダー育成プログラム」の講義2を視察しました。若手幹部の約15名が参加し、講師のプロの日本語教師から「日本語の学び方・教え方~JLPT(日本語能力試験)の学習効果を上げるために教師・学習者ができること~」について2時間半のオンライン講義を受けました。講師から学習リソースは何を使っているか質問があり「反復練習のためのQuizletアプリ」や「RIKIシン先生のYouTube」などが挙げられ、講師が使いやすい教材を推薦する場面もありました。また、模試試験を受けるメリットとして、「試験時間の把握ができる」「間違った問題や分からない質問を確認するため」が挙げられたほか、同じ問題を3~4回繰り返すと一層効果があると講師から助言を受けました。この研修を受けたN1やN2の資格をもつ若手幹部が、後輩のベトナム人の日本語力の向上のために、日本語能力試験対策の支援をできるようになることが期待されています。
難民支援
2024.09.09
カンボジア文化センタークメールサマキ協会へ資金援助(労務問題等相談会)
今年度のアジア福祉教育財団の難民コミュニティ団体に対する資金援助事業として、(一社)カンボジア文化センタークメールサマキ協会(代表:成瀬可顕氏)の実施する労務問題等相談会事業に助成を決定しました。この事業は神奈川県愛川町にあるクメールサマキ協会の事務所にて開催され、日本に在住するカンボジア人、技能実習生の方が、日本生活する上での困り事や心配事を母国語で相談し、専門家が通訳を交えて対応します。8月、11月、来年2月の年3回の実施予定で、今回は8月25日の労務問題等相談会を視察しました。会場には愛川町在住者をはじめ栃木、茨城、遠くは大阪より37名の方々が集まり、特定社会保険労務士※の及川氏他4名の社会保険労務士の方々が対応されました。最初に及川氏より3年以内に現行の技能実習制度が廃止され、育成就労制度の創設と特定技能制度の改正が施行されることにについて説明があり、その後悩み事や困っている事など13名から相談を受けました。相談内容は、職場でのいじめやトラブル、低賃金就労、日本語能力検定取得などがあり、当事者は、会社に相談しても対応してくれないので、何処に相談したら良いかわからず精神的に参っている様子で、社労士に具体的な対応策のアドバイスを受けていました。この相談会は同胞が集まり、母国語で安心して相談出来るため、心の支えにもなっています。 ※特定社会保険労務士労使間における労働関係の紛争において、当事者の相談に応じ、紛争解決手続、和解交渉など裁判外紛争解決手続制度に則った代理業務に従事することを認められた社会保険労務士 特定社会保険労務士の及川氏より育成就労制度についてのレクチャーを受ける 会場の様子 カンボジア文化センタークメールサマキ協会のある神奈川県愛川町ってどんな町?愛川町は神奈川県の県央北部に位置し、山々に囲まれ中津川と相模川の清流が流れる豊かな自然に恵まれた地域です。神奈川県愛甲郡愛川町は、神奈川県内陸工業団地が近いこともあり外国人比率の高さで神奈川県トップとなっています。愛川町の人口は3万9570人(2023年4月1日現在)で、そのうち外国人住民が3220人、外国人住民比率8%を占めていて「12人に1人が外国人」です。愛川町には、ペルー、ブラジル、ベトナム、フィリピン、カンボジア、中国etc. の方々が共生しています。愛川町では多文化共生に向けて様々な取り組みを行っているようです。https://www.town.aikawa.kanagawa.jp/https://tinyurl.com/236h2gdb
広報・出版
2024.09.03
ウクライナの補完的保護対象者コース第1期生に聞く
インタビューの様子 8 月29日、補完的保護対象者であるウクライナの方々に、在留資格が特定活動から定住者に変わったことによる生活の変化や思い、日本での生活等についてインタビューをしました。 2022 年2月から開始したロシアによるウクライナへの軍事侵攻により、日本に入国したウクライナ避難民は約2,600人(2024年7月末時点)を数えます。難民認定の制度を補完する目的で、2023 年 12 月から出入国在留管理庁が開始した「補完的保護対象者認定制度」には、多くのウクライナ避難民が申請しました。 その後、2024年4月より認定を受けた人の中から100名を超える人が、当財団難民事業本部(RHQ)が開講した補完的保護対象者のための「定住支援プログラム」に入所しました。 今回、この補完的保護対象者コースを受講する 4 名にインタビューを行い、それぞれの方の思いを伺うことができました。この内容は、2025年2月発行の広報誌「愛」に掲載予定です。
広報・出版
2024.02.26
広報誌「愛」第47号の発刊
画面をクリックしていただくと電子版を御覧頂けます。 今年度(2023年度)の広報誌「愛」第47号を発刊いたしました。 世界に難民、避難民が急激に増えていく現状の中、本誌の巻頭では、今から約50年前、日本での難民受入れと支援が始まり、1979年より、当財団がその定住のための事業を開始した経緯について振り返りました。また、当初から各地で難民受け入れに携わってきた自治体のひとつである千葉市の神谷俊一市長による特別寄稿を掲載しています。当財団の事業報告では、昨年(2023年)で第44回目を迎えた「日本定住難民とのつどい」、新しい形でのアジア諸国の福祉関係者との交流の在り方を模索するための「特別招聘事業」、そして、政府から委託を受けて傘下の難民事業本部(RHQ)が実施する条約難民、第三国定住難民、難民認定申請者の支援事業をはじめ、昨年12月に導入された補完的保護対象者の申請者に対する保護事業などの概要を紹介しています。どうぞご一読ください。 また、当財団では、皆様のご要望を紙面作りに反映して参りますので、ご意見等がございましたら以下の広報誌担当までお寄せ願います。 e-mail: info@fweap.or.jp FAX:03-3449-0262
広報・出版
2024.02.21
『学習まんが』 その3
シリーズで掲載している『学習まんが』の第3弾です。ラオスからの難民の主人公が日本に来るまで、また日本での苦労や日本人を含め周りの方々に助けられて力強く生活をしていく話です。英語との表記となっていますので、日本語、英語の勉強にも役立ちます。 ぜひ日本に住む難民の理解のために、ご一読ください。 「茨城産タイ野菜 届ける」(読売新聞 2024年1月30日付)にも掲載されました。 ↓ 画像をクリックするとご覧いただけます
広報・出版
2024.01.31
『学習まんが』その2
2023年12月に第1回の電子まんがをHP上に公開しましたが、今回はその第2弾「伝統楽器に願いを込めて」です。今回の話はカンボジアの楽器にまつわる話で、音楽がいかに生活を彩るツールとして用いられてきたかの話を実体験に沿って描かれています。日本語が苦手な方は英語の併記があり、また英語の勉強をしたい方にもおすすめです。 ぜひ日本に住む難民の理解のために、ご一読ください。 ↓ 画像をクリックするとご覧いただけます
広報・出版
2023.12.11
『学習まんが』の電子書籍化
2017年より毎年発刊してきました財団広報誌「別冊愛」の人気チャプター『学習まんが』をこの度電子化し、掲載することとなりました。定住難民の一人ひとりの人生のストーリーが描かれた『学習まんが』を通して、日本にいる私たちのすぐ近くにこういった方々が懸命に生きていることを知って頂き、文化的多様性の理解の一助となれば幸いです。 今回は、第一弾「ハリー神父 多くのなんみんから父親のごとく慕われた人」です。 ↓ 画面をクリックすると御覧いただけます。 順々にHPにて公開していきまますので、お楽しみに。*許可なく本書の一部または全部の複写・転載を禁じます
広報・出版
2023.11.24
【広報誌】別冊愛 Vol.12
広報誌「別冊愛12号」を発刊いたしました。本誌では、1.UNHCR駐日代表による特別寄稿2.条約難民として認定を受け夫婦で同じ職場で働いているアフガニスタン出身の方へのインタビュー3.両親と来日して大学、大学院と進学したミャンマー出身の方からの寄稿4.かつてベトナムをボートで脱出した後、様々な苦労を重ね、会社を経営するベトナム出身の方を主人公にした「学習まんが」を紹介しています。日本の各地で活躍する難民定住者について、多くの人に読んでいただき、知っていただければ幸いです。 こちらよりご覧いただけます。
広報・出版
2023.07.06
2023年度版「別冊愛」学習まんがの取材へ
6月29日、2023年度版「別冊愛」の学習まんがの取材のため、昨年度の「第43回 日本定住難民とのつどい」にて表彰された元インドシナ難民のDINH VAN PHANさんを訪ね、お話を伺いました。PHANさんのベトナム時代の苦難やボート・ピープルとしての体験が、自身の力で㈱南越製作所(東大阪市所在)を立ち上げた原動力になっていることを聞いて、異国の地でゼロから「ものづくり」にチャレンジし続けるPHANさんのバイタリティに改めて驚かされました。また、同胞のベトナム人社員の教育にも力を注ぎ、幾人もの「ものづくりのプロフェッショナル」を育てていることも知り、PHANさんが「人づくり」も行っていることに感銘を受けました。これらの内容は、今年10月発行予定の「別冊愛」の学習まんがでご紹介する予定ですので、どうぞご期待ください。
広報・出版
2023.02.24
【広報誌】愛 第46号(2022年度)
アジア福祉教育財団は今年度の広報誌「愛」第46号を発刊いたしました。 本誌では、43回目の開催となる日本定住難民とのつどい、同日行われた難民定住者との意見交換会の模様、新たなイベントとして開催した日本語プレゼンテーション・コンテストの様子の他、2022年度の当財団の活動に関するご報告を掲載しております。―主な内容―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◆日本社会と外国人受け入れ: コミュニテイを通じた包摂を あいさつに代えて 公益財団法人アジア福祉教育財団 理事長 藤原 正寛◆第43回 日本定住難民とのつどい 難民定住者との意見交換会 表彰式典◆日本語プレゼンテーション・コンテスト 第1回 日本と私たち 第2回 私たちの夢―こんな未来をつくりたい◆定住難民の有志による記念植樹式典を開催◆海外在住ネパール人協会日本支部と難民コミュニティの協力―献血活動への橋渡し◆第三国定住難民児童・生徒に対する補習教室への資金援助◆2022年度 アジア諸国社会福祉関係者招聘事業◆令和4年度文化庁長官表彰◆難民支援事業の概況 ― 令和4(2022)年を振り返って 難民事業本部◆2022年 財団の活動◆ご芳情とご支援 データはこちらよりダウンロードください。 また、無料で配布していますので、ご希望の方は e-mail またはFAXでお問合せください。e-mail: info@fweap.or.jp FAX:03-3449-0262 ※この冊子は、宝くじの社会貢献広報事業として助成を受け作成されたものです。
その他の動き
2023.05.09
ネパール仏陀記念日特別式典への出席
2023年5月6日、ドゥルガ・バハドゥール・スベディ(Durga Bahadur SUBEDI)駐日ネパール大使主催により、都内において、仏陀の生誕地として国連からも認定されているネパールにちなんだ仏陀記念日特別式典が開催され、当財団より河上淳一事務局長が出席しました。 スベディ大使は、2022年11月7日に、新任の駐日ネパール大使として信任状を奉呈されました。 ネパールは、当財団がこれまで実施してきたアジア諸国からの社会福祉関係者の招聘事業の対象国のひとつであり、また当財団は駐日ネパール大使館のみならず、国内のネパール人団体である、海外在住ネパール人協会(NRNA)日本支部とも、近年親密な交流関係を有しています。 当財団としては、これまでのこうした関係を今後も維持しつつ、日ネパール友好協力関係全体の発展に寄与していきたいと考えています。
その他の動き
2023.04.19
ピーマイラオ(ラオスお正月)行事への参加
2023年4月16日、ラオスのお正月(ピーマイラオ)を祝う伝統行事が神奈川県愛川町のラオス文化センターにて3年ぶりに開催されました。 行事冒頭は、参加者全員を一本の紐でつないで読経が行われ、その後主催者である在日本ラオス協会会長のビルンラハ・ピンマチャンさん、駐日ラオス特命全権大使 フォンサムット・アンラワン閣下(H.E. Mrs. PHONGSAMOUTH Anlavan)、当財団の河上淳一事務局長が、それぞれ祝賀の挨拶を行いました。 続けてお正月を祝う行事らしく、手作りによるラオス料理の昼食、僧侶を先頭にしたパレード、お清め、歌や踊りなどが行われました。 会場となったラオス文化センターは、日本に定住した難民が協力して作り上げた場所で、日本に在住しているラオスの皆さん達の拠り所となっています。総勢200名を超える参加者たちは久しぶりの親戚・友人たちとの再会となり、コロナ禍を乗り越えてのお祝いを心から楽しんでいるようでした。
その他の動き
2023.04.12
ベトナムの伝統行事 -ベトナム建国記念日の祝賀交流会-
旧暦3月10日は、ベトナム建国の祖である「フン王」達の功績を讃える日として、べトナムで最も重要な祭日の一つとなっています。ベトナムの伝承によれば、初代のフン王は紀元前2879年に「ヴァンラン」というベトナムで最初の国を建国した英雄で、多民族国家ベトナムの統合の象徴であるそうです。 このたび、「日本在住ベトナム人協会(VAJ)」は、2023年4月9日(日)に東京都大田区の集会所において、祭日を祝うための交流会を行いました。 まず、ベトナム伝統の先祖礼拝の儀式が行われたあと、この協会の活動に生涯を捧げてきたグエン・ミィ・トゥアン(南海泰平)副会長が本年3月に逝去されたことを偲び、追悼セレモニーが執り行われました。続いて、来賓としてアジア連帯委員会事務局長、当財団の河上淳一事務局長がご挨拶しました。懇親会では、アメリカ・南カルフォルニアから有名な声楽隊の出演もあり、同胞や日本人関係者達が集う貴重な機会となりました。 伝統の先祖礼拝儀式 当財団 河上事務局長の挨拶 声楽隊が花を添える
その他の動き
2023.03.10
藤原理事長の駐日スリランカ大使表敬訪問
2023年3月8日、当財団の藤原理事長は、河上事務局長と共にスリランカ民主社会主義共和国(以下、スリランカと表記)の駐日大使館を訪ね、新任大使として1月19日に信任状の奉呈を終えられたE. ロドニー M. ペレーラ大使へのご挨拶を行いました。 ペレーラ大使は、スリランカの外交官として多くの国で勤務されており、2020年末までは駐米大使の職にあって、米国政府や国際機関等との調整役を務められました。 スリランカは、当財団がこれまで実施してきました「アジア諸国福祉関係者招聘事業」に、1980年10月実施の第6回招聘から参加しており、当財団として駐日スリランカ大使館とは大変親密な関係を有してきています。 今回の表敬訪問では、藤原理事長より当財団が今年9月に実施を予定している『特別招聘』のプログラムについて説明し、これに対しペレーラ大使より、スリランカとしても招聘事業への参加を積極的に検討したい、との発言がありました。
その他の動き
2023.02.27
伊藤UNHCR駐日代表との意見交換
2023年2月21日(火) 伊藤礼樹(いとうあやき)国連難民高等弁務官(UNHCR)事務所駐日代表が、着任挨拶のため、当財団の藤原正寛理事長及び吉田朋之難民事業本部長を訪問しました。UNHCR駐日事務所からは阿阪奈美法務担当副代表が、当財団からは河上淳一事務局長が同席しました。 伊藤代表から、これまでの長年にわたる継続的なUNHCR駐日事務所への協力に対して謝意が述べられるとともに、当財団及び難民事業本部とUNHCRとの一層の協力関係を深めていくことを確認しました。 伊藤代表は,日本に難民が定住を開始して40余年が経過し、当財団が難民をはじめとする外国人住民の共生社会への包摂を目的に行っている難民コミュニティとの定期意見交換について関心を示されました。 これに対し藤原理事長は、今年の12月にジュネーブで開催が予定されている第2回グローバル難民フォーラムへの協力に関して、当財団として、広報誌への関連記事の掲載等により広報に協力していくことを表明しました。
その他の動き
2023.02.06
【スリランカ独立記念式典への財団河上事務局長出席】
2023年2月4(土) E. ロドニーM. ペレーラ駐日スリランカ大使夫妻主催により,都内において,スリランカ独立記念式典が開催され,当財団より河上淳一事務局長が出席しました。 ペレーラ大使は,2023年1月19日に,新任の駐日スリランカ大使として信任状を奉呈されたばかりです。 スリランカは、当財団がこれまで実施してきたアジア諸国からの社会福祉関係者の招聘事業の対象国のひとつであり,同事業を通じて当財団は,在京スリランカ大使館とも親密関係を有しています。 当財団としては、これまでのこうした関係を今後も維持しつつ、日スリランカ友好協力関係全体の発展に寄与していきたいと考えています。
その他の動き
2022.12.28
奥野ヘンロイご家族のご来訪
2022年12月26日、当財団に元カンボジア難民の奥野ヘンロイさんとご家族が訪問され、藤原正寛理事長、河上淳一事務局長他と面談し、会社の経営のことや生活状況などについてお話を伺いました。 奥野さんは、難民として来日し、大和定住促進センターで日本語等を学び就職しました。その後は奥野商事を立ち上げ、代表取締役として貿易や不動産経営などを営んでいます。新型コロナウイルス感染症の影響でマスクが手に入らなかった2020年5月には、当財団に大量のマスクを寄付してくださり、難民事業本部(RHQ)にて難民認定申請者の方々へお配(くば)りして活用させていただきました。 寄付の記事はこちらからご覧いただけます。 当財団としては、今後とも皆様のお力を借りて、難民定住者やコミュニティへの支援等に努めて参ります。 写真左から 河上淳一事務局長、藤原正寛理事長、奥野ヘンロイさん、奥野麗子さん、ご子息
その他の動き
2022.12.23
ジリアン・トリッグス国連事務次長/UNHCR高等弁務官補(保護担当)との意見交換
2022年12月19日(月)午後、当財団藤原理事長と吉田難民事業本部長は、来日中のジリアン・トリッグス(Gillian Triggs)国連事務次長/UNHCR高等弁務官補(保護担当)(Assistant High Commissioner for Protection)と意見交換を行い、当財団・難民事業本部が実施している難民の定住支援について詳細に説明を行いました。この意見交換には、UNHCR側からモニーク・ソカンUNHCRアジア太平洋地方局首席保護調整官が、また、駐日事務所のナッケン首席副代表及び阿阪副代表(法務担当)が参加しました。トリッグス高等弁務官補一行は19日の午前中に、最初の日程として千葉市を訪問し、神谷千葉市長と会談したほか、市内に在住している第三国定住難民、アフガニスタン条約難民、ウクライナ避難民と面会しました。これに対し吉田本部長からは、千葉にて高等弁務官補が面会した第三国定住難民は就労先でも指導的立場にあり生活が安定していることや、アフガニスタン条約難民は様々な国内の地方都市に住んでいるため難民事業本部が実施する定住支援プログラムにオンラインで参加していることなども説明しました。これに対しトリッグス高等弁務官補は、日本の定住支援プログラムが日本語教育・生活ガイダンスの授業に加え、健康管理や就職斡旋などを一体的に行うものであり、定住先でも継続的に生活支援、日本語学習支援のフォローアップを行っている実情を聞き、日本のきめ細やかな支援は諸外国にも類を見ない支援であると評価しました。この他、意見交換の席では、藤原理事長より当財団が外国人住民を包摂するインクルーシブな社会づくりを目的とした活動として、インドシナ難民の受け入れ以来、1万2千人以上にのぼる難民定住者を中心に、コミュニティ同士の相互扶助への支援、日本語プレゼンテーション・コンテストなど外国人と日本人の懸け橋になる人材の育成、難民の児童・生徒の学力向上のための補習教室の取り組みへ資金援助をしていることを紹介すると共に、日本で学校の勉強になかなかついていけない難民の児童・生徒の学力の問題は子どもの将来にもかかわる喫緊の問題であることを強調しました。トリッグス高等弁務官補からは、教育や雇用といった機会を通じたこれまでとは異なる難民支援のあり方について考え方が披露されました。これに対し、藤原理事長は社会が抱える労働力不足の問題への解決策として、外国人労働者の受け入れが期待されている。そのためには、難民をはじめ、外国人一人ひとりが違和感なく日本社会に溶け込んでいけるよう多文化共生社会をつくることは今後さらに重要な課題となる旨を述べ、当財団と難民事業本部は、日本政府の難民政策の動向に応じて、施策が円滑に実施されるよう、幅広く協力していく考えであることを表明しました。最後に、トリッグス高等弁務官補から、来年2023年12月にジュネーブで開催予定の「第2回グローバル難民フォーラム」に触れつつ、共同議長国である日本政府や当財団のようなステークホールダーの貢献に対する期待が表明されました。
招聘事業
2024.11.29
アジア福祉関係者の招聘 活動実績
アジア福祉教育財団では、アジア17の国・地域(注)から社会福祉事業に従事する官民の関係者を約1週間の日程で日本に招聘し、社会福祉関連の研修や、日本に対する理解を深めてもらうためのプログラムを実施しています。この事業は1978年より基本的に毎年複数回実施されており、2019年度末までに118回、延べ1943名を招聘しました。(注)インド、インドネシア、カンボジア、シンガポール、スリランカ、タイ、ネパール、フィリピン、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、モンゴル、ラオス、台湾。なお、韓国は2011年より中断。最近の招聘2020年度は、残念ながら新型コロナ感染症のために招聘事業を実施することができませんでした。直近の2019年度を例にとると、同年4月にはインド、インドネシア、タイ、ベトナム、台湾から福祉事業関係者をそれぞれ3名ずつ計15名を1チームとして招聘し、5月にはカンボジア、スリランカ、ミャンマー、モンゴル、ラオスから同じく3名ずつ計15名を招聘しました。2019年度のテーマは「障がい者に対する福祉」であり、参加者は、東京では厚生労働省社会・援護局を訪問して日本の障がい者福祉政策に関する説明を受けたほか、日本財団のパラリンピック関連施設や特別養護老人ホームなどを視察し、地方では、「奈良県立障害者総合支援センター」、宝山寺福祉事業団の「障害児福祉センター」、オムロンの「京都太陽の家」などを視察しました。また、日本理解のためのプログラムとして、東京では国会、赤坂迎賓館、国立東京博物館などを訪問したほか、生け花や茶道のデモンストレーションに参加し、地方では、奈良市長へ表敬訪問したほか、金閣寺、東大寺、興福寺、平城宮跡などを参観しました。日本財団の パラリンピック・サポートセンター大和ハウスの介護ロボットなど展示場国会議事堂の視察財団での研修特別養護老人ホーム訪問平城京跡大極殿にて財団では、招聘日程の最終日に参加者全員を対象とするアンケート調査を行いましたが、概ね全ての参加者が財団への感謝を述べるとともに、①今回の招聘で学んだことは自国での障害者福祉業務に役立つ②招聘によって日本への理解が深まり、親近感が増したと回答しています。他方で、一部の参加者からは、③各国の参加者が福祉問題について相互に意見交換を行う機会を増やして欲しい④帰国後も各国の参加者が連絡できるようなネットワークを構築して欲しいなどの意見もありました。今後の招聘事業についてこの招聘事業が始まった1978年当時は、日本はアジアにおける社会福祉行政の殆ど唯一の先進国であり、また、日本への渡航も現在ほど簡単ではなかったので、各国の福祉関係者を招聘して日本の社会福祉制度を紹介し、対日理解を深めてもらうことには大きな意義がありました。しかし、40年以上が経過した今日では、アジアの多くの国、地域は社会福祉分野でも大きな発展を遂げており、日本を訪問する人々の数も飛躍的に増大しています。また、IT技術の進歩からオンラインによる連絡や情報取得も、簡単かつ迅速に行えるようになりました。こうした時代の変化に対応するため、財団では、これまでの招聘事業によって得られた知識・経験や人脈を踏まえた上で、事業内容の見直し、招聘対象国の拡大、ネットワークの再構築などを鋭意検討していく所存です。
難民支援
2024.11.29
難民コミュニティへの支援 支援実績
アジア福祉教育財団では、新型コロナウイルス感染症の影響受けて生活に困窮している難民や定住者の皆さんに対し、2020年度と2021年度の2回にわたり、民間の支援団体や定住難民コミュニティの自助団体等への資金援助を通じて、食糧や日用品を供与する支援を行いました。第1回の支援第1回の支援は2020年5月から9月にかけて行われました。11の支援団体・自助団体等から12件申請があり、財団事務局と担当理事によって厳正に審査した結果、6団体7件を承認しました。供与物品は、それぞれの支援・自助団体によって多少の差はありますが、概ね米、乾麺、缶詰、調味料、マスク、消毒用アルコールなどで、ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーの難民コミュニティを中心に884世帯約1500人に供与されました。供与総額は11,294,400円になります。支援実績[caption id="" align="aligncenter" width="572"] かながわ難民定住支援協会との署名式[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="575"] 日本国際社会事業団との署名式[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="574"] ミャンマー難民への支援[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="573"] ベトナム難民への支援[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="575"] 食糧の袋詰め作業[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="577"] カンボジア難民への支援[/caption] 第2回の支援第2回の支援は2021年4月から始まりました。聞き込み調査の結果、多くの難民コミュティではコロナ感染も発生していて、被害は昨年よりも深刻であることが判明したからです。財団では、4月末から5月末まで支援・自助団体の募集を行い、以下の9団体の申請を承認しています。支援総額は11,691,200円で、支援対象者は8月20日時点で約2,790名となりました。各団体による食料等の配布は6月から開始されました。支援実績 [caption id="" align="aligncenter" width="574"] 日本在住ベトナム人協会による支援物資梱包作業[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="571"] 日本在住ベトナム人協会による支援物資調達作業[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="575"] 本在住ベトナム人協会からの支援物資を受け取る実習生[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="575"] かながわ難民定住援助協会からの支援物資を受け取る定住者[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="574"] カンボジア子ども支援センターからの支援物資を受け取る定住者[/caption] [caption id="" align="aligncenter" width="574"] カトリック伊勢崎教会付属ベトナム人コミュニティによる支援物資の配布[/caption]
難民支援
2024.11.28
パスウエイズ・ジャパンへの資金援助 -アフガニスタン退避者等への日本語教育支援-
公益財団法人パスウェイズ・ジャパンでは、一定の日本語力を身に付け、就職活動中、あるいはこれから就活を行う予定の難民の背景を持つアフガニスタン退避者等が、日本での就職に必要な、また日本独特の就活に必要な知識やスキルを身に着け、目指すキャリアに応じた就活をすることができるよう、就活のためのオンラインによる日本語講座を開講しています。私たちアジア福祉教育財団は、難民の背景を持つ方々が日本での生活基盤を安定させることが包摂社会創生への第一歩になると考え、活動へ資金援助を行っています。 日本語講座は、「しごとの日本語(初級)」、「N3(日本語能力検定試験3級)対策講座」、「フォローアップ講座」の3種類です。11月18日、私たちは「N3対策講座」のオンライン授業を見学させいただきました。受講者は7名で、オンラインで行うことのメリットが活用され、岐阜や沖縄から参加する方もいらっしゃいました。熟練した日本語教師が、受講者のJLPT(日本語能力検定試験)の受験を目指し、肯定文と否定文、対義語などの問題を出しながらポイントを絞って指導していました。問題を解くだけでなく、発話する機会も多く設定されており、受講者が熱心に課題に取り組んでいる様子がオンラインの画面からも伝わってきました。 このプログラムの特徴は、講座を修了すると就職の面接、履歴書作成の指導を行うフォローアップにも取り組むということです。
イベント
2024.11.21
アジア フレンドシップ フェスティバル 大盛況!
11月3日(日)、JICA東京にて、「アジア フレンドシップ フェスティバル」を初めて開催しました。このフェスティバルは、難民をルーツにもつ人々を中心に構成されたコミュニティ約10団体から選出された実行委員が主体となり、企画、準備、当日の運営までを行いました。当日は、200名以上が参加し、民族衣装でのファッションショー、伝統音楽や踊りの披露、また、文化体験を通じて、参加者同士が民族や世代を超えてお互いを知り、新たな関係を築くことができました。 【実行委員からのコメント】・ベトナムコミュニティ代表自分たちのコミュニティだけでは、できなかった。異文化を共有することができてとても良かった。はじめての試みとしては、成功したと思う。・カンボジアコミュニティ代表他のコミュニティと連絡を取り合って準備をするのは大変だったが、子どもから大人までが楽しんでいてよかった。子どもたちのアイデンティティを確かめる良い機会となった。・ロヒンギャコミュニティ代表タナカ(顔にタナカの木を削った液を塗る体験)は、みなさんとても楽しんでくれていた。子どもたちの歌の披露も練習が大変だったが、みんなが集まる機会を作ってもらえて嬉しかった。 【参加者からのコメント】・一度に色々な国の文化を見ることができて楽しかった。・次は日本人の参加を増やしてほしい。・披露する文化の説明がほしい。 ロヒンギャ 文化紹介ブース カンボジア 伝統音楽披露
難民支援
2024.11.12
Harmony Sisters Networkへの資金援助(母語、英語教室)
英語のオンライン学習 Harmony Sisters Network(ロヒンギャを中心にした女性のグループ)による子どもたちへの英語、ロヒンギャ語、ミャンマー語のオンライン学習に対し、アジア福祉教育財団は資金援助を行っています。10月8日に英語、10月21日にロヒンギャ語・ミャンマー語のオンライン学習に参加しました。夜20:30から30分間、20名前後の子どもたちが参加しています。夕方はそれぞれが宿題教室に参加、夕食、お祈りのためモスクへ、その後にオンライン学習となるため時間が遅く、低学年は眠い目をこすりながら、それでも楽しそうに取り組んでいました。学年が異なる小学生をオンラインで集中力をキープするのは大変そうでしたが、それぞれの先生が工夫して楽しく授業をしていました。 参加した大人は、2つの言語(ロヒンギャ語が得意な人は英語とミャンマー語、ミャンマー語が得意な人は英語とロヒンギャ語等)を一度に習得することが難しく、頭の柔らかい小学生に置いて行かれる学習状況のようです。 母語の学習は単に文化の継承だけでなく母語であるロヒンギャ語を取り戻し、アイデンティティを確認する作業でもあることと分り、アジア福祉教育財団の助成金が有意義に活用されている一面に触れることができました。 子どもたちは日本で暮らさざるを得ない両親の想いを今はまだ完全には理解していないかもしれませんが、自分のルーツに興味を持ち、自身のアイデンティティを形成するきっかけになることを願っています。 アッサーラアリクム アル ナーム なおこ (こんにちは。私の名前はなおこです)
難民支援
2024.10.30
日本在住ベトナム人協会(VAJ)への資金援助(日本語能力向上講座)
アジア福祉教育財団は、NPO法人日本在住ベトナム人協会(VAJ VIETNAMESE ASSOCIATION IN JAPAN)に対して「日本在住ベトナム人コミュニティの次世代リーダー育成プログラム(以下、「育成プログラム」)」と「ベトナム人向け日本語能力向上プログラム(以下、「日本語能力向上プログラム」」の2活動へ資金援助を行っています。 VAJが行う「日本語能力向上プログラム」の活動の目的と活動内容は、以下のとおりです。 目的:日本の生活に不可欠な日本語力を、職場、地域交流、家族間など様々な場面、能力に応じて習得またはレベルアップを図るため「日本語能力向上プログラム」を実施し、以下の1)~3)の効果を上げる。1)ベトナム人コミュニティの中での日本語習得の必要性の意識を高める2)高齢者、主婦、就労者、学生など幅広い対象に、日本語能力試験(JLPT)資格の獲得を促す3)上位資格保有者の増加によりにコミュニティ全体の日本語能力を底上げする 活動内容:〇開催期間は9月23日から11月17日まで〇全てのクラス開催時間は21:00から22:15まで〇クラス編成N2: 月曜日(聴解)、水曜日(読解)、木曜日(語彙・文法)N3: 土曜日(語彙・文法)、日曜日(聴解)N4: 火曜日(聴解・会話)、木曜日(語彙・文法)、日曜日(読解) 2024年10月24日、「日本語能力向上プログラム」のN2クラスとN4クラスのオンライン授業を視察しました。参加者数はN2クラス19名、N4クラス16名で、どちらのクラスも、ベトナム在住の日本語教師が、JLPTの受験を目指し、過去問を使ってポイントを絞って指導していました。教える側も教わる側も両方がベトナム人なので、特に習熟度が低いN4クラスでは、日本語教師がベトナム語で補足説明をして、理解を促進するなど、受講生全体が理解できるよう取り組まれていました。受講生も集中し、熱心に課題に取り組んでいる様子がオンラインの画面からも伝わってきました。 このVAJの「日本語能力プログラム」の特徴は、ベトナム在住のベトナム人日本語教師を活用していること、受講生が日本在住者とベトナム在住者が混在していて相互に一定の刺激を受けつつ、一体性があるクラス授業が展開されているところにあります。
難民支援
2024.10.25
NPO法人在日カンボジアコミュニティ(CCJ)への資金援助(防災意識向上講座)
今年度、アジア福祉教育財団は難民コミュニティ団体に対する資金援助事業として、NPO法人在日カンボジアコミュニティ(CCJ)が実施する防災意識向上学習に助成をしました。この事業は、CCJのメンバーが、日本でどのような災害が起こりえるか学び、備えるべき防災グッズを用意し、災害発生後どう行動するかを学び、意識することで、平常時からそれぞれが家庭やコミュニティで実践することを目的としています。10月20日、神奈川県総合防災センターにおいて体験実習が行われ、コミュニティからは第一世代から第三世代の子どもを含む約35人が参加しました。センターの職員とクメール語通訳者の案内を受け、震度7に相当する揺れの体験、台風時に想定される風、消火器を使った消火疑似体験、火事の際の煙などを体験しました。参加者からは「地震の揺れは怖かった。家の中で家具が倒れないように見直ししたいと思う。」「水や携帯トイレなど普段から常備しておきたい。」「煙を吸わないためには体勢を低くしないといけないことが分かった。」など感想があり、この学習会が防災を考えるきっかけとなっていました。 熱心に体験に参加するコミュニティの皆さん
難民支援
2024.10.21
カンボジア文化センタークメールサマキ協会への資金援助(日本語教室)
授業風景 今年度、アジア福祉教育財団は難民コミュニティ団体に対する資金援助事業として、(一社)カンボジア文化センタークメールサマキ協会(代表:成瀬可顕氏)が実施する日本語教室事業に助成を決定しました。この事業は日常生活に必要な日本語を学ぶことにより、日本の習慣を理解し地域住民との交流をはかるために、神奈川県愛川町にあるクメールサマキ協会の事務所に設けられた教室にて、毎週日曜日の午後に開催されています。視察した10月13日は連休中にも拘わらず近隣の技能実習生、日本人の配偶者を持つ方、カンボジア難民定住者が呼び寄せた方、クメールサマキ寺院の僧侶の総勢10名が和やかな雰囲気のもと熱心に日本語の基礎を学んでいました。講師によると、この教室は日本語の基礎を学ぶことを目的にしていますが、模擬試験の結果はN4も目指せるほどのレベルに達しているとのことでした。 講師の神山さんによる日本語教室の様子
刊行物・動画
Publications & Videos
広報誌
2024.02.26
広報誌「愛」第47号の発刊
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広報誌
2023.11.24
広報誌 「別冊愛Vol.12」
画面をクリックしてご覧ください。
広報誌
2023.02.24
【広報誌】愛 第46号(2022年度)
画像をタップしてごらんください
広報誌
2022.11.10
【広報誌】別冊 愛 2022.10(Vol.11)
画像をタップしてごらんください
広報誌
2022.02.28
広報誌「愛」第45号(2021年度)
画像をタップいただきご覧ください
広報誌
2021.11.02
広報誌「愛」別冊(2021年度)
画像をタップしてご覧ください
広報誌
2021.03.01
広報誌「愛」別冊(2021年度)
画像をタップしてご覧ください
広報誌
2021.02.02
広報誌「愛」第44号(2020年度)
画像をタップしてご覧ください
動画・スライド
2023.12.18
【YouTube動画】第44回 日本定住難民とのつどい ダイジェスト版の公開
https://youtu.be/iKQZK_5yccc
動画・スライド
2023.02.27
【YouTube 動画】第3回 難民定住者との意見交換会
2022年11月20日、アジア福祉教育財団は新宿区との共催で、新宿文化センターにおいて「第43回日本定住難民とのつどい」を開催しました。同イベントで行った「難民定住者との意見交換会」では、難民コミュニティの代表、難民支援団体の方々、UNHCR、新宿区等の関係者が約40名あつまり「次世代が語る、私たちの思い~難民コミュニティ団体の活動継承 ~」をテーマに意見が交わされました。 当日の模様はYouTubeからご覧ください。 ▼チャンネル登録、グッドボタン、シェアをよろしくお願いします! https://www.youtube.com/@user-qf4ph2qc9u
動画・スライド
2023.02.15
第43回 日本定住難民とのつどい ダイジェスト版動画
https://youtu.be/huDovvxfSA0
動画・スライド
2022.11.02
第2回 日本語プレゼンテーション・コンテスト
https://youtu.be/2rWCX8YQYjQ
動画・スライド
2022.03.30
難民定住者との意見交換会 動画
https://youtu.be/cm20YVjqNIg もっと見るから目次がご覧いただけます
動画・スライド
2022.03.23
2022.2.20 プレゼンテーションコンテスト動画
https://youtu.be/qZhiH2mxZusもっとみる から目次がご覧いただけます
動画・スライド
2021.12.10
第42回 日本定住難民とのつどい
https://youtu.be/mET-MH-zs3Yもっと見るから目次をご覧いただけます
動画・スライド
2020.11.25
難民定住者との意見交換会記録
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広報誌
2024.02.26
広報誌「愛」第47号の発刊
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動画・スライド
2023.12.18
【YouTube動画】第44回 日本定住難民とのつどい ダイジェスト版の公開
https://youtu.be/iKQZK_5yccc
広報誌
2023.11.24
広報誌 「別冊愛Vol.12」
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動画・スライド
2023.02.27
【YouTube 動画】第3回 難民定住者との意見交換会
2022年11月20日、アジア福祉教育財団は新宿区との共催で、新宿文化センターにおいて「第43回日本定住難民とのつどい」を開催しました。同イベントで行った「難民定住者との意見交換会」では、難民コミュニティの代表、難民支援団体の方々、UNHCR、新宿区等の関係者が約40名あつまり「次世代が語る、私たちの思い~難民コミュニティ団体の活動継承 ~」をテーマに意見が交わされました。 当日の模様はYouTubeからご覧ください。 ▼チャンネル登録、グッドボタン、シェアをよろしくお願いします! https://www.youtube.com/@user-qf4ph2qc9u
広報誌
2023.02.24
【広報誌】愛 第46号(2022年度)
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動画・スライド
2023.02.15
第43回 日本定住難民とのつどい ダイジェスト版動画
https://youtu.be/huDovvxfSA0
広報誌
2022.11.10
【広報誌】別冊 愛 2022.10(Vol.11)
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動画・スライド
2022.11.02
第2回 日本語プレゼンテーション・コンテスト
https://youtu.be/2rWCX8YQYjQ
アジア福祉教育財団とは
About us
アジア福祉教育財団は50年以上の歴史をもつ公益法人で、現在はアジア17か国からの福祉関係者の訪日招聘や、日本での難民の定住支援、社会的弱者支援のための資金援助などの活動を行っています。
財団の事業内容
Our Business
民間団体
Private organizations
難民コミュニティ
Refugee community
- (特非)日本在住ベトナム人協会(VAJ)
- 伊勢崎教会付属ベトナム人コミュニティ
- かながわベトナムボランティアグループ
- 在日ベトナムカトリック共同体
- 連合在日カンボジアコミュニティ
- 川越カトリック教会
- (一社)クメールサマキ協会
- (特非)PEACE
- (特非)在日カンボジアコミュニティ(CCJ)
- (特非)在日本ラオス協会
- (特非)すたんどばいみー
- 在日ビルマロヒンギャ協会(BRAJ)
- Harmony Sisters Network
- (特非)Human Welfare Association