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日本定住難民とのつどい

 

現在、日本には、1975年のベトナム戦争終結後、インドシナ3国(ベトナム、カンボジア、ラオス)から逃れてきたインドシナ難民(2005年末まで11,319人受入れ)、1981年に加入した難民条約に基づき日本政府が認定した条約難民(2019年末で794名受入れ)及び2010年から日本政府が受入れを開始した第三国定住難民 (2020年3月末で194名受入れ)が生活しています。

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「日本定住難民とのつどい」開催概要

アジア福祉教育財団では、こうした日本定住難民の皆さんを励ますとともに、広く日本の人々に難民への理解を深めて頂くことを目的として、「日本定住難民とのつどい」を開催しています。この催しは、1982年から毎年、日本政府、国際機関、自治体、企業、NGOなどの協力、支援の下で行われ(注)、2020年で41回を数えました。当初はインドシナ難民の受入施設のあった姫路市、大和市、品川区などで開催していたのですが、これら施設が順次閉鎖されたこともあって、2008年以降は、新宿区と新宿未来創造財団の共催を得て、毎年10月か11月に新宿文化センターにて開催しています。

(注)2020年11月の第41回「つどい」にご支援と協力を頂いた組織、団体、企業は以下の通りです。

主 催 : アジア福祉教育財団
共 催 : 新宿区、新宿未来創造財団
後 援 : 難民対策連絡調整会議、外務省、厚生労働省、出入国在留管理庁、文化庁、UNHCR駐日事務所
協 力 : ハウス食品グループ

「つどい」のプログラムとして、第一部では財団が他の模範となるような定住難民の方を表彰し、また定住難民に雇用の機会を提供している企業や彼らの生活を支援している団体や個人に感謝状を贈呈しています。続く第二部では、各国の定住難民コミュニティによる民族舞踊や音楽が披露され、また、マジックショーなどのエンターテインメントも用意されています。「つどい」は、日本各地に分かれて生活する定住難民の皆さんにとって、同胞と一堂に会することができる数少ない機会であり、懐かしい母国の歌や踊りに触れることのできる楽しい集まりとなっています。

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しかし、2020年11月の第41回「つどい」は、新型コロナウィルス感染症の流行のため、参加人数を従来の1,000名から200名に制限し、マスク着用、体温測定、アルコールによる手指消毒などの感染防止措置を執ったうえでの開催となりました。また、恒例の民族舞踊や音楽などは中止し、難民の皆さんの強い希望に基づいて、ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーの難民組織の代表と日本側関係者との意見交換会が開催されました。この「つどい」と「意見交換会」の模様は、財団の広報誌である愛第44号や、YouTubeなどにも公開されています。

アジア福祉教育財団では、今後とも「日本定住難民とのつどい」を継続するとともに、さらに豊かで有意義なものとすべく努力していく所存です。

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