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難民定住者等との意見交換会

第1回「難民定住者との意見交換会」は、2020年11月15日、当財団が新宿区と共催している「日本定住難民とのつどい」の一環として、新宿文化センターにおいて実施されました。この意見交換会は、一部の難民定住者から、他国の難民コミュティとの情報交換や、日本政府、民間支援団体とフランクな話し合いを行う場が欲しいという要望に応えたものです。

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実施報告

今回の意見交換会では、新型コロナ感染防止のために参加人数の制限を設けざるを得なかったのですが、それでもベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーの難民コミュニティから8団体の代表など19名、日本側から主催者である当財団と新宿区の関係者7名のほか、3つのNGOの代表3名が出席しました。また、UNHCRのファルカス駐日代表、IOM関係者の他、外務省、文化庁、出入国在留管理庁の関係者がオブザーバー参加し、別室に設けたモニターによって意見交換会の模様を視聴しました。このような形で、日本における難民定住者を一堂に集めた会議が開催されたのは初めてのことです。

意見交換会では、まず、日本在住ベトナム人協会、在日本ラオス協会、在日カンボジアコミュニティ、PEACE、在日ビルマ・ロヒンギャ協会の代表と、ミャンマー第三国定住難民が、それぞれの生活の実情をプレゼンテーションしました。続いて、自由討議が行われ、コロナによる生活への深刻な影響、難民子弟の遅れがちな教育、高齢化した難民の介護、墓地の不足や宗教上の理由で火葬にできないこと、日本育ちの子弟に母国文化を継承させる問題などが話し合われました。
会議の詳細は、広報誌 「愛」第44号の関連記事、難民定住者との意見交換会(記録)や、YouTubeをご覧ください。

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今回の意見交換会では、多くの難民定住者の方から率直かつ前向きな発言を頂きました。特に、子弟の教育、老齢者の介護、墓地の問題は深刻で、各難民コミュニティが同じように直面していることが明らかになるなど、今後の協力を考えていくうえで、非常に有意義な会合となりました。当財団では、こうした意見交換会を今後も継続し、定住難民の方々の生活を向上させるための支援を続けていく所存です。

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